門出
結婚式を迎えて、両親にプレゼントを贈りました。
結婚式で、両親に花束や、産まれた時の体重のくまのぬいぐるみなどをプレゼントすることはよく耳にしていたので、
自分たちも何か想い出に残るものを、プレゼントしたいと、
ずっと考えていました。
思えば、結婚式までの道のりは決して平坦なものではありませんでした。
まず、妻の父は、妻がまだ高校生の頃に、病気で亡くなってしまいました。
闘病生活は3年。
辛く苦しい高校生活だっと聞きます。
そんな妻は、父親がいないことを気にして、はじめは結婚式をすることに反対していました。
わたしや、わたしの両親がぜひ花嫁姿が見たいと説得して、
結婚式が決まった矢先、なんとわたしの妹が交通事故で亡くなったのです。
それからしばらくのことは覚えていません。
呆然としている両親と一緒に、なんとかお葬式を行い、
遺品となってしまった妹の部屋を、わたしの母がやっと片付けることができたのは、事故から2年後のこと・・・。
その間、結婚式の話は一時中断していました。
お付き合いのは続いていましたが、とても結婚式をあげる気にはなれなかったからです。
その間も、妻はわたしを支えてくれました。
そして、母が妹の部屋を掃除して出てきたのが、わたしたち夫婦にプレゼントとしようと、用意してくれていたリングピローだったのです。
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